ざらりよりさらり

2017/10/16(月)

 

雨の日が続いている。
急に寒くなってきて、薄い毛布を引っ張り出したり、クッションカバーをふわふわに替えたり、加湿器を出したりなどという準備が楽しい。ひとつ冬仕様に替えるたびに、ひとつ温かくなる。手に触れるぬくもりが嬉しい。


最近、NHKで放送している『この声をきみに』を楽しみに観ている。朗読教室が主な舞台となっていて、人の心や情景を想像することが苦手な数学者を竹野内豊が演じている。その彼に、先生役の麻生久美子が「想像力さえあれば、人は声で繋がる」と語る場面があった。朗読は、読み手の想像力と聞き手の想像力で成り立っているということを改めて考えさせられた。


それはブログも同じなのかもしれない。想像しながら読んでくれる人がいるから、書いていることに意味ができる。内容を正しく想像して欲しいわけではなく、読んだ人の頭の中で、その人自身の記憶に寄り添ったエピソードにリンクしたらいいなと思う。それが「文章で繋がる」ということになるのかもしれない。

 

でも、残念ながら誰とでもそれができるわけではないらしい。好んで読んでくれている人とは、おそらく想像の波長が合うのだろうが、反対に、どうしても波長の合わない人もいるだろう。それはたぶんお互いさまで、どちらが正しいということもない。手触りが好みじゃななければ、わざわざ触らなくてもいい。ちょっと離れたところに置いておけばいいだけのこと。


世の中、意のままにならないことも多いけれど、じぶんで選べるものくらい、心地よいものを身の周りに集めて穏やかにいきましょうぞ。


ミスミスミオ

2017/10/13(金)

オキザリス・トライアングラリス

 

この写真では分かりにくいけれど、大きな三角形の葉が3つでひとつの葉になっている。三角形の葉が珍しくて買ってから3,4年だろうか。冬の間、地上部は枯れてしまうので姿が見えない。今年はいつまで元気で外にいるだろう。


三角といえば昔、三角(みすみ)という名字の同級生がいた。小学校の4年の頃に転校して来た男の子だ。それまで三角形の「サンカク」しか知らなかったから、同じ字を「ミスミ」と読むのが新鮮で、その読み方を知ったことが、ほんの少し誇らしくもあった覚えがある。


ミスミくんはその名前から、「すみっこ」と呼ばれていた。あだ名の通り、小柄であまり目立たない男の子だった。転校生だから遠慮していたのだろうか。三角形の狭い隅っこに三角座りしてニコニコしているイメージだった。


でも、今にして思うと、ミスミくんの「スミ」は「隅」ではなく「角」だ。同じコーナーでも、内側から見た「隅」ではなく、外から見た「角」を現している。ということは、隅っこで大人しくニコニコしているのは仮の姿で、実はパキッと角ばって、尖っていたのかもしれない。しかも、三角形の角だからかなり鋭角だ。


……などということをつらつらと書いている秋の夜。
ミスミくんの下の名前はなんだったっけ。

 


きのうきょうつれづれ

2017/10/10(火)

 

ベランダのローズマリーが花を咲かせている。

土だけ残ったプランターの上に乗せていたら、鉢穴を通り抜けて下までしっかり根を張っていたらしい。角度を変えようとして、ひょいとローズマリーだけ持ち上げたつもりが、ずっしりと下の大きなプランターがついてきてびっくりした。根の力はすごい。

 

 

秋バラはひとつ。粉粧楼(ふんしょうろう)が咲いている。

ここ2,3年の内にあるであろう改修工事を見越して、バラの数は極力減らしていくことにした。そのせいか、以前ほどバラに対して「元気で大きくなれ」という愛情がかけられなくなってしまったのだけど、それでもこうして花を咲かせる。なんだか申し訳ない。

 

昨日は久しぶりに1万歩以上歩いた。どれくらい久しぶりかとスマホの記録を見たら、7月初旬以来だった。いかに夏の間、暑くて動かなかったのかが分かる。

蓄えてしまった体重も、秋になって活動量が増えたら、するりと元に戻っていた。これからはせっせと動いて筋力をつけよう。(と、書くのは何度めだろう)

 

昨日はその1万歩の途中、知っている人を前方に見つけたのに気づかないふりを通すという大人げないことをしてしまった。人の顔は誰も一切目に入らないように、まっすぐ遠くを見ながらすれ違い、相手が「あっ」と言って振り返った気配があったにも関わらず、そのまま歩いて雑踏に紛れた。

 

息子が中学受験をした時の塾友のお母さん方のひとりだ。「わあー、お久しぶりです。お元気でしたか? ◯◯くんも元気? 今どうしてるの? 今度ゆっくりお茶でも……」っていうオトナの会話をする気になれなくて、一瞬で避けてしまった。

よい子は真似をしないでね。

 

読みかけで置いてあった『日の名残り』を先日から再び開いている。(だからミーハーと言われる)

『ダウントン・アビー』を思い出すけれど、そういえば、あれもまだ途中までしか観ていない。

 

ピアノは今、フォーレの小品、Op.84-No.5 今晩中には暗譜。

夕飯は娘だけなので、オムライスと、あとはサラダでも。